シナジス外来
シナジスとは?
シナジス筋注液は、RSウイルス感染症の重症化を防ぐ注射薬です。
シナジスは、ワクチン(予防接種)とは異なり、抗体そのものを体内に取り入れ、RSウイルスの増殖を防ぎます。
シナジスの保険適応の対象者
①早産児
- 在胎期間28週以下の早産で、12カ月齢以下の新生児及び乳児
- 在胎期間29~35週の早産で、6カ月齢以下の新生児及び乳児
②慢性肺疾患を持つおこさま
- 過去6カ月以内に気管支肺異形成症の治療を受けた24カ月齢以下の新生児、乳児及び幼児
③先天性心疾患を持つおこさま
- 24カ月齢以下の血行動態に異常のある先天性心疾患の新生児、乳児及び幼児
④免疫不全を持つおこさま
- 24ヵ月齢以下の免疫不全を伴う新生児,乳児および幼児
⑤21-trisomy(ダウン症候群)のおこさま
- 24ヵ月齢以下のダウン症候群の新生児,乳児および幼児
シナジスの投与方法
足(大腿前外側部)に筋肉注射をします。
投与量は体重により決められています。
注射する量が1mLを超える場合には、2箇所に分けて注射します。
投与スケジュール
注射の効果は約1ヶ月持続します。
流行期に月1回の注射を継続していきます。
1シーズン合計7回接種します。
今年2023年、東京都は5月から開始となりました。
流行期はその年ごと、地域によって異なります。
〈東京都のここ数年の流行状況〉
引用;スモールベイビー,都道府県別感染症発生報告,東京都
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シナジスの副作用について
稀にみられる副作用
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- 注射部位の腫れ
- 痛み
- 発熱
- 神経過敏など
多くは軽度となっています。
そのほかの副作用として
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- 発疹
- 肝機能異常
- おなかの調子が悪くなる
- 咳、鼻水などの呼吸器症状など
ほかのワクチンとの同時接種について
シナジスはワクチン(予防接種)ではなく、お薬となりますので、
他のワクチンと同時に投与することが可能です。
そのため、ワクチンのスケジュールを変更する必要はありません。
また、軽度の感冒症状(かぜ症状)があっても投与可能です。
当院でのシナジス投与について
シナジスの投与はお薬の値段も高く、保険適応となるかどうかなど
慎重に行う必要があります。
そのため、事前に受診が必要となり、シナジス投与日程を調整していく必要があります。
①出産された病院にて、紹介状を受け取る
②一般小児外来の時間指定予約から来院をご予約してください。
※予防接種でご来院した場合のご相談も可能です。
③Web問診に「シナジス接種希望」の旨をご記入ください。
④医師・看護師と相談の上、投与日程を調整していきます。
※当日に接種することはできません。
※紹介状を忘れずにご持参ください。
よくある質問
シナジスは他のワクチンと一緒に打つことができますか?
シナジスはどのワクチンとも同時に接種することができます。
RSウイルス感染症は、重症化リスクの高いウイルスです。
ワクチンやお薬で防げる病気を知って
大事な子どもたちを守りましょう。