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〜シルガード9(HPVワクチン)が定期接種化されました〜

[2024.07.01]

こんにちは、アクアキッズクリニックです。
今回はHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンのお話です。

皆さんはHPVワクチンをご存知ですか?
HPVワクチンはHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染によって引き起こされる、”子宮頸がん”を予防できるワクチンです。
HPVは女性の多くが一生に一度は感染すると言われるウイルスで、感染してもほとんどの人では自然に消えますが一部の人でがんになってしまうことがあります。
現在はHPVに感染したあとにどのような人ががんになるのかわかっていないため、ワクチンでHPV感染を防ぐことが”子宮頸がん”にならないための唯一の手段です。
HPVワクチンのお話をするために、まずは”子宮頸がん”についてご説明していきます。

 

「子宮頸がんとは」

子宮の入り口部分(頸部)にできるがんです。
大部分はがんになる前の状態(前がん病変)を経て、がんになります。
膣に近い側にできた場合には、婦人科での観察や検査がしやすいため発見されやすくなりますが、より奥の筒状の部分にできると、発見が難しいことがあります。
また、早期に発見すれば比較的治療しやすく予後の良いがんですが、進行すると治療が難しいことから、早期発見がとても重要です。
以前は発症のピークが40〜50歳代でしたが、最近は若い年齢(20〜30歳代)で増加がみられ、30歳代後半がピークとなっていますので子宮頸がんが見つかり、出産ができなくなる女性もいます。
国内では、毎年約1万人の女性が子宮頸がんにかかり、約2900人が死亡しています。また2000年以後、患者数も死亡率も増加しています。

引用:子宮頸がんとは?|知っておきたいがん検診|日本医師会

引用:川崎市:子宮頸がん検診について

 

「子宮頸がんの症状について」

がんになる前の状態である時期には症状がなく、おりものや出血、痛みもありません。

子宮頸がんが進行すると、月経中でないときや性交時の出血、においを伴う濃い茶色や膿うみのようなおりもの、水っぽいおりものや粘液がたくさん出るなどの症状がみられることがあります。
がんが子宮の外に広がると、多量の出血、骨盤や下腹部、腰の痛み、尿や便に血が混じる、下肢のむくみなどの症状が出ることもあります。
少しでも気になる症状があるときには、ためらわずに婦人科を受診することが大切です。

では、次に”子宮頸がん”を予防できるHPVワクチンについて、お話していきます。

 

「HPVワクチンとは」

HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染を予防するワクチンで、定期接種では小学校6年生〜高校1年生の女の子が対象です。
HPVの中には子宮頸がんを起こしやすい種類(型)のものがあります。
HPVワクチンはこのうち一部の感染を防ぐことができます。
現在日本において受けられるワクチンは、2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード9)の3種類があります。
サーバリックスおよびガーダシルは、子宮頸がんを起こしやすい種類であるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。
そのことにより、子宮頸がんの原因の50-70%を防ぎます。
シルガード9は、HPV16型と18型に加え、ほかの7種類のHPVの感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80-90%を防ぎます。
また、HPVワクチンで、がんの手前の状態(前がん病変)が減るとともに、がんそのものを予防する効果があることもわかっています。

「シルガード9とは」

シルガード9についてもう少し詳しくご説明していきます。

シルガード9は、今年の4月から公費で打てるようになったHPVワクチンです。

HPVにはいくつかの種類(型)があり、9価ワクチンはこのうち9種類のHPVの感染を防ぐワクチンです。
その中でも子宮頸がんの原因の80−90%を占める、7種類のHPVの感染を予防することができます。
シルガード9で接種を開始する場合、1回目の接種を受けるときの年齢によって接種のスケジュールが異なり、合計2回、または3回接種します。

すでに、2価ワクチン:サーバリックス、4価ワクチン:ガーダシルでHPVワクチンの接種を開始しているお子さんも
接種が3回完了していない場合は、シルガード9に途中から変更することができます。
その場合は、シルガード9の接種スケジュールに合わせて日程を調整し接種を完了することができるのでご相談ください。

 

「HPVワクチンのリスク」

HPVワクチンは筋肉注射という方法で注射します。接種を受けた部分の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあります。
どのワクチンも同様ではありますが、ワクチン接種を受けたあとに、まれに重い症状が起こることがあります。
接種するワクチンや年齢によって合計2回または3回接種しますが、接種した際に気になる症状が現れたら、それ以降の接種をやめることができますので、医師や看護師にご相談下さい。

 

「キャッチアップ制度」

平成25(2013)年から令和3(2021)年の、HPVワクチンの接種を個別にお勧めする取組みが差し控えられていた間に、定期接種の対象であった方々の中には、HPVワクチンの公費での接種機会を逃した方がいらっしゃいます。
こうした方に対して、国から、公平な接種機会を確保する観点から、定期接種の対象年齢(小学校6年から高校1年相当)を超えて、あらためて公費での接種の機会を設けることとなっています。
対象は、平成9年度~平成18年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2007年4月1日)の女性で、過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない方です。
令和4(2022)年4月~令和7(2025)年3月の3年間、HPVワクチンを公費で接種できます。

 

「まとめ」

HPV(ヒトパピローマウイルス)は性交渉する年齢では約8割の人が感染すると言われている、誰でも感染しうるウイルスです。
大切なお子さんを守るために、適切な時期にワクチンで予防することが重要です。

将来、大切なお子さんが子宮頸がんで苦しむことがないようにワクチン接種を完了させ、20歳を超えたら2年に1度検診をしましょう。

 

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