ついにきた!痛くないインフルエンザワクチン、フルミスト!!
こんにちは、アクアキッズクリニックです。
先日インフルエンザワクチンについてブログ掲載をしましたが、その中で少し触れさせていただいた
”フルミスト(経鼻投与型の弱毒性インフルエンザ生ワクチン)”について今回はお知らせします。
フルミストって何なの?
フルミストとは、日本初となる鼻腔内にスプレーするタイプの弱毒生インフルエンザワクチンです。
昨年までは国内未承認のワクチンであり、輸入ワクチンであったため知らない人も多いと思いますが、今年から国内でも販売可能となりました。
それに伴い、アクアキッズクリニックでも今年10月からフルミストを導入していきます。
効果
フルミストは海外で実施された臨床試験でインフルエンザに対する”発症予防効果”と”重症化予防効果”が確認されています。
また、フルミスト点鼻液の製造株は世界保健機関(WHO)推奨株または類似株の中から選ばれているので問題なく効果を発揮すると言われています。
接種対象者・回数
注射で行う従来のインフルエンザワクチンとは違い、フルミスト点鼻液の対象年齢は
2歳以上19歳未満となっています。
また、接種回数に関しては、左右の鼻腔内に0.1mlを1回ずつスプレーして終了となります。
こちらも注射で行う従来のインフルエンザワクチンとは違い、1回の来院で接種終了することができ、鼻腔内にスプレーするため針で刺される痛みがなく心理的・身体的にも負担が少なくなる利点があります。
副反応
注射をおこなうことはないため、ワクチン接種による苦痛は少なめです。
また、スプレー時の痛みや薬剤の臭いはないと言われています。
しかし、鼻腔内へのスプレーによる鼻咽頭炎やインフルエンザ様症状は軽度みられるため、他のワクチン同様、接種後の副反応には注意し、症状がみられた際には受診をおすすめします。
価格
任意接種となるため費用が発生します。
アクアキッズクリニックでは7700円(税込)で接種可能となります。
接種をご希望の場合は、予防接種・健診側でご予約・web問診を入力して来院していただいたあとに、フルミストの問診をweb上でご記入していただく形となります。
よくある質問
ワクチン同士の接種間隔はどうなの?
フルミストは生ワクチンとなっていますが、抗体を作る仕組みが鼻粘膜からの作用となります。そのため、他のワクチンとの同時接種は可能であり、また間隔をあけずに他のワクチンを接種することは可能となっています。
フルミスト点鼻液接種後、鼻はいつかんでいいの?
フルミスト点鼻液接種直後より鼻をかんでも大丈夫です。鼻をかむことで薬液が全てなくなるわけではないので、問題ありません。
ワクチンが効くのはいつごろ?
フルミストを点鼻液接種し、2週間後より抗体ができてきます。フルミストの効果はだいたい1年ぐらいといわれており、季節外れのインフルエンザにも対応可能と言われています。
ワクチン接種後、すぐにインフルエンザにかかったらどうするの?
フルミスト点鼻液接種後より2週間経過していれば抗体はでき始めています。
フルミスト点鼻液接種後、2週間後よりも前にインフルエンザにかかった場合、抗インフルエンザ薬(タミフルやイナビルなど)を内服してしまうとフルミストの効果が低下してしまう場合があります。
インフルエンザにかかった場合には、抗インフルエンザ薬(タミフルやイナビルなど)を内服するのかどうかは医師と相談しましょう。
もしも抗インフルエンザ薬(タミフルやイナビルなど)を内服した場合には、フルミスト点鼻液やインフルエンザの注射ワクチンの再接種を推奨しています。
最後に
フルミストは今年から国内で承認されて接種できるようになった、お子さんにとって痛みの少ないワクチンです。2歳以上のお子さんで、注射嫌いでインフルエンザワクチンをどうしても接種できず、これまでは接種を見送っていたご家族にもおすすめしています。しかし、在庫に限りがあるため、無くなり次第終了しますのでご了承ください。
当院には、小児科専門医のほかに、小児科に精通した看護師も在籍しています。
ご心配がある方はお気軽にご相談くださいね。
<2024年9月26日追記>
10月1日から予約開始とご案内しておりました「経鼻接種インフルエンザワクチン(フルミスト)」ですが、入荷の都合により販売が延期となりました。
当院では、10月9日(月)から開始とさせていただきます。
ご関心をお寄せくださった皆さまには大変ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
今後ともよろしくお願い致します。