年末年始に増える子どもの事故
〜小児科が伝えた【家庭でできる予防策】まとめ〜
年末年始は、家の中も外出先でもいつも以上に慌ただしくなる時期です。 帰省や買い物、来客の準備などで大人の注意が散りやすく、子どもが思わぬケガをしてしまうことが少なくありません。
特に小さなお子さまは、大人が想像もしない行動をすることがあり、「ちょっと目を離した隙に…」というタイミングで事故が起こってしまうこともあります。
年末年始を楽しく安全に過ごせるように、この時期に注意したい子どもの事故と、家庭でできる予防策をまとめました。
年末年始に注意!子どもの事故と予防策
年末年始は、子どもたちが普段と違う環境で過ごすことが多く、事故のリスクが高まります。ここでは、特に注意したい事故の種類と、家庭でできる予防策をご紹介します。
1.誤飲・窒息(お餅やナッツ・小さなおもちゃに注意)
年末に多い事故が誤飲や窒息です。 窒息事故の中で、年末年始に起こる割合は約2割と言われています(高齢者も含む)。
冬の定番であるお餅は、特に1〜3歳の子どもにとって窒息のリスクが非常に高くなります。 もちもちとした食感が喉に張り付きやすく、噛む力・飲み込む力が未発達なため、事故につながるケースが少なくありません。
誤飲・窒息のよくある原因
- お餅をそのままのサイズで食べる
- ピーナッツ・アーモンドなどのナッツ類
- 小さなおもちゃや部品
- お年玉袋に入っている小物・お金
また、ボタン電池や磁石の誤飲は、体内で化学反応を起こしたり腸に穴を開けたりする危険性があり、緊急対応が必要となる場合があります。
家庭でできる誤飲・窒息の予防策
- お餅は小さく切り、必ず大人がそばで見守る
- ナッツ類は噛み砕く必要があるため、5歳までは避ける
- 小物類は食卓に置かず、床に放置しない
- プレゼント開封後は小さな部品をすぐに片付ける
- 電池入りのおもちゃは、壊れたら放置しない
※消費者庁からも注意喚起が出ています。
消費者庁|子どもの事故防止に関する注意喚起
窒息は数十秒で命に関わることもあります。 「食べるときは座る」「大人が必ず見ている」ことが最も重要です。
2.やけど
寒い時期は、暖房器具や温かい料理が増えるため、やけどの事故が多くなります。
特に0〜3歳の子どもは、距離感や危険認識が未発達なため、「熱いものに近づいている」という自覚がありません。 また皮膚が薄く、低温でも重症化しやすいため、注意が必要です。
やけどのよくある原因
- 煮込み料理の鍋
- 炊飯器の蒸気口(高温の蒸気)
- 石油ストーブ・電気ストーブ
- ホットカーペット
- 電気ケトルのコードを引っ張る
ストーブの前は暖かく、子どもが思わず近づきやすいため、手をついてやけどを負うケースもあります。
やけどをしたときの応急処置
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水で冷やす
15〜30分を目安に冷やします。冷やしすぎによる低体温に注意してください。 -
衣服は無理に脱がさない
服の上からやけどをした場合は、そのまま流水で冷やします。 -
包帯は巻かない
清潔なガーゼやタオルで覆う程度にし、受診してください。
家庭でできるやけどの予防策
- 鍋の取っ手は内側に向ける、または外す
- ストーブの周りに柵を設置する
- ストーブ前は「子どもから1mルール」
- 炊飯器は子どもの手が届かない場所へ
- 電気ケトルのコードは垂らさない
3.転倒・転落事故
年末年始は帰省により、「慣れない家のつくり」が原因となる事故も増えます。
転倒・転落のよくあるケース
- 段差や敷物の境目でつまずく
- ソファ・ベッドからの転落
- コタツや電源コードに足を引っかける
- ローテーブルの角に頭をぶつける
転倒・転落したときの対応
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意識の確認
意識がない、反応が鈍い場合はすぐに119番へ。 -
外傷の確認
出血・変形がないか確認し、出血があれば圧迫止血を行います。 -
状況の把握
どの高さから、どこをぶつけたかを確認しておきましょう。
家庭でできる転倒・転落の予防策
- 到着後すぐに危険ポイントを大人が確認
- ソファでの寝かしつけは避ける
- コード類はまとめて高い位置へ
- 階段には簡易ガードを設置
まとめ
大切なお子さまが安全に、そしてご家族みなさまが心穏やかに過ごせる年末年始になりますように。
気になる症状やケガがありましたら、お早めにご相談ください。
