流行が早い!インフルエンザワクチン!
こんにちは、アクアキッズクリニックです。
2026年に入ってあっという間に春夏が過ぎ、もうすぐ10月を迎えますね。
10月といえば、、医療機関ではインフルエンザワクチン接種開始の時期です!!!
今年は例年よりもさらに早く、暑い季節からインフルエンザ感染者が増え始め、8月26日に流行シーズン入りの発表があり、クリニックでも毎日インフルエンザの患者さんが来院しています。
当院では、今年も従来の注射タイプの不活化インフルエンザワクチンと鼻から噴霧するタイプの弱毒化インフルエンザワクチン『フルミスト』の接種を実施いたします。
インフルエンザとワクチンの効果について
インフルエンザは、インフルエンザウイルスに罹患することで発症します。38度以上の発熱、頭痛、関節痛、全身の倦怠感などの全身症状が急速に現れることが特徴です。
多くは軽症で改善しますが、毎年50〜200人くらいの方がインフルエンザによる急性脳症を発症しているという報告もあります。
大切なお子さんを守るためには、『感染予防』と『重症化予防』が大切になってきます。
インフルエンザワクチンには、これまでの研究で『感染予防効果」と『重症化予防効果』の2つの効果が証明されています。
大切なお子さんの健康を守るため、ワクチン接種をご検討ください。
注射タイプのワクチンと経鼻ワクチン”フルミスト”の違い
従来の注射タイプのワクチンは不活化ワクチンと呼ばれており、インフルエンザウイルスの感染性をなくして(不活化させて)必要な成分だけを抽出して作られた製剤です。そのため、インフルエンザウイルスが体内で活性化することはなく、感染のリスクはありません。また、6ヶ月以上のお子さんであれば接種できるので、幅広い年齢の方を対象に接種することが可能です。しかし、注射タイプであるため、注射の痛みを伴うことや、13歳未満の方では2回の接種が必要であることに注意が必要です。
一方、経鼻ワクチン”フルミスト”は、弱毒化ワクチンと呼ばれており、インフルエンザウイルスの病原性を抑え、弱くしたものから作られた製剤です。弱毒化されたインフルエンザウイルスが体内で増えて免疫を獲得するため、自然感染と同じように抗体が作られ、効果が長持ちします。接種方法は、両鼻腔内に1回ずつスプレーするのみで終了のため、痛みを感じずに接種を終えることができます。
数年前までは国内未承認のワクチンであり、輸入ワクチンであったためご存じでない保護者の方も多いと思いますが、近年国内でも販売可能となりました。
昨年に引き続き、アクアキッズクリニックでもフルミストを準備しております。
効果
①不活化ワクチン(注射タイプ)
不活化ワクチンは、毎年厚生労働省が選定・決定した株が採用されており、効果が4〜5ヶ月程度といわれています。秋から冬の流行シーズンのインフルエンザの予防には十分な効果を発揮します。
②弱毒化ワクチン(経鼻タイプ)
弱毒化ワクチン”フルミスト”は、海外で実施された臨床試験でインフルエンザに対する”発症予防効果”と”重症化予防効果”が確認されています。
また、フルミスト点鼻液の製造株は世界保健機関(WHO)推奨株または類似株の中から選ばれているので問題なく効果を発揮するといわれており、効果が1年程度と長く持続するため、季節外れのインフルエンザにも対応が可能です。
接種対象者・回数
①不活化ワクチン(注射タイプ)
接種対象は、生後6ヶ月〜高齢の方まで幅広い年齢の方です。
不活化ワクチンは、生後6ヶ月〜13歳未満のお子さんの場合、2回の接種が必要です。
1回目と2回目の接種間隔は、2〜4週間空ける必要がありますので、流行が本格化する前に計画的な接種をおすすめします。
②弱毒化ワクチン(経鼻タイプ)
接種対象は、2歳以上19歳未満となっています。
接種回数に関しては、左右の鼻腔内に0.1mlを1回ずつスプレーして終了となるので、お忙しい中でも1回の来院で完了させることができます。
接種時の痛みやその他の副反応
①不活化ワクチン(注射タイプ)
腕に注射するため、針が刺さる時の痛みと薬液が入る時の泌みるような痛みがあります。
また、注射後の穿刺部位の腫れや赤みが主な副反応となっています。次いで、発熱や頭痛、だるさなどが見られることもあります。
②弱毒化ワクチン(経鼻タイプ)
鼻の粘膜に噴霧するワクチンであるため、痛みはありません。また、鼻の中で沁みないように薬液が調整されているため苦痛はありません。
しかし、弱毒化ワクチンであるため、鼻水や鼻詰まり、発熱、頭痛などのインフルエンザ様症状が出現することがありますので他のワクチン同様、接種後の副反応には注意し、辛い症状がみられた際には受診をおすすめします。
フルミスト接種に注意が必要な場合
フルミストは、弱毒化ワクチンになるため、以下の方は事前に接種について医師にご相談ください。
・重度の卵アレルギーの方
・重症の喘息/喘鳴のある方
・免疫不全の診断がされている方、もしくは近親者に免疫不全の方がいる場合
・新生児やインフルエンザワクチン接種年齢に達していない乳児さん、妊婦さんがご自宅にいらっしゃる場合
など
価格
昨年から江戸川区では、注射タイプも経鼻タイプのどちらも、接種助成対象となりました。2026年度の助成については江戸川区から助成について公表があり次第、お知らせいたします。
よくある質問
ワクチン同士の接種間隔はどうなの?
①不活化ワクチン(注射タイプ)
不活化インフルエンザワクチンは、13歳未満のお子さんでは2回の接種が必要です。1回目と2回目の接種間隔を2〜4週間空ける必要がありますので計画的に接種をご検討ください。
②弱毒化ワクチン(経鼻タイプ)
フルミストは弱毒化生ワクチンとなっていますが、抗体を作る仕組みが鼻粘膜からの作用となります。そのため、他のワクチンとの同時接種は可能であり、また間隔をあけずに他のワクチンを接種することが可能となっています。1回で接種完了となります。
フルミスト点鼻液接種後、鼻はいつかんでいいの?
フルミスト点鼻液を接種した直後より鼻をかんでも大丈夫です。鼻をかむことで薬液が全てなくなるわけではないので、問題ありません。
ワクチンが効くのはいつごろ?
①不活化ワクチン(注射タイプ)
不活化ワクチンの場合は、2回接種後より2週間〜4週間程度で抗体ができてきます。
②弱毒化ワクチン(経鼻タイプ)
フルミストを点鼻液接種し、2週間後より抗体ができてきます。フルミストの効果はだいたい1年ぐらいといわれており、季節外れのインフルエンザにも対応可能と言われています。
フルミスト接種後、すぐにインフルエンザにかかったらどうするの?
フルミスト点鼻液接種後より2週間経過していれば抗体はでき始めています。
フルミスト点鼻液接種後、2週間後よりも前にインフルエンザにかかった場合、抗インフルエンザ薬(タミフルやイナビルなど)を内服してしまうとフルミストの効果が低下してしまう場合があります。
インフルエンザにかかった場合には、抗インフルエンザ薬(タミフルやイナビルなど)を内服するのかどうかは医師と相談しましょう。
もしも抗インフルエンザ薬(タミフルやイナビルなど)を内服した場合には、フルミスト点鼻液やインフルエンザの注射ワクチンの再接種を推奨しています。
最後に
今年は例年よりも早く、8月26日にインフルエンザが流行しています。
インフルエンザを予防するためには、大人の方が手洗いや咳エチケットを徹底することや流行期には混雑する場所を避けるなどの工夫が必要となります。
また、接種可能年齢(生後6ヶ月)に達しているお子さんがいらっしゃるご家庭は、感染予防・重症化予防のため、お子さんと共にインフルエンザワクチンの接種をご検討ください。
また、2歳以上のお子さんであれば、経鼻ワクチン”フルミスト”の接種が可能です。フルミストは、お子さんにとって痛みのないワクチンです。2歳以上のお子さんで、注射嫌いでインフルエンザワクチンをどうしても接種できず、これまでは接種を見送っていたご家族にもおすすめしています。
当院には、小児科専門医のほかに、小児科に精通した看護師も在籍しています。
ご心配がある方はお気軽にご相談くださいね。
