HPVワクチンのキャッチアップ接種期間延長!
こんにちは。アクキッズクリニックです。
当院でも多くのお子様にご接種いただいているHPVワクチン「シルガード9」ですが、2024年10月3日より限定出荷となっており、ご迷惑をおかけしておりますこと、心よりお詫び申し上げます。
さて、この「シルガード9」を含むHPVワクチンのキャッチアップ接種について、重要な情報が入りましたので、今回はその内容をわかりやすくご説明いたします。
HPVワクチンとは?
HPVワクチンは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐワクチンです。
HPVは性交渉などによって感染し、子宮頸がんをはじめ、様々な種類のがんや尖圭コンジローマなどの原因となります。
HPVワクチンは、これらの病気のリスクを大幅に減らすことができる、非常に有効なワクチンです。
キャッチアップ接種とは?
HPVワクチンは、本来であれば小学校6年生から高校1年生の女子が定期接種の対象となります。
しかし、過去に様々な理由で接種機会を逃してしまった方のために、キャッチアップ接種という制度が設けられています。
キャッチアップ接種は、1997年4月2日から2008年4月1日生まれの女性を対象に、2025年3月31日までの期間限定で、公費でHPVワクチンを接種できるというものです。
キャッチアップ接種の経過措置について
ところが、この夏以降、HPVワクチンの需要が大幅に増加した影響で、ワクチンの供給が不足し、限定出荷という事態になってしまいました。
そのため、2025年3月31日までにキャッチアップ接種を完了できない方が多数出てしまうことが懸念されています。
そこで、国はキャッチアップ接種の経過措置を検討し、2025年4月1日以降も一定の条件を満たせば、引き続き公費でHPVワクチンを接種できるよう、制度を改正することになりました。
具体的には、2025年3月31日までに1回でもHPVワクチンを接種していれば、その後も公費で接種を継続できるようになる見込みです。
経過措置の対象となる方
経過措置の対象となるのは、以下の条件をすべて満たす方です。
- 1997年4月2日から2007年4月1日生まれの女性
- 2025年3月31日までにHPVワクチンを1回以上接種している
経過措置を受けるための注意点
経過措置を受けるためには、2025年3月31日までに少なくとも1回のHPVワクチン接種を受ける必要があります。
まだ1回も接種していない方は、早めに医療機関に相談し、接種を検討しましょう。
接種を迷っている方へ
HPVワクチンは、子宮頸がんをはじめとする様々な病気を予防するための、安全で有効なワクチンです。
接種による副反応が心配な方もいらっしゃるかもしれませんが、重篤な副反応は非常にまれであり、ほとんどの場合、軽微な症状で済みます。
接種を受けるかどうか迷っている方は、ぜひ一度、かかりつけ医にご相談ください。
最後に
HPVワクチンのキャッチアップ接種は、子宮頸がんなどのリスクを減らすための貴重な機会です。
経過措置によって、2025年4月1日以降も接種を継続できる可能性が出てきましたので、ぜひこの機会を逃さず、接種をご検討ください。
当院では、HPVワクチン「シルガード9」の接種を行っております。
ご予約やご質問などございましたら、お気軽にお問い合わせください。