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インフルエンザ感染拡大!!!

[2023.02.19]

インフルエンザにならないよう対策しましょう!!!

「はじめに」

 1月からインフルエンザが流行りだしました。去年、一昨年とほとんど罹患者はみられませんでしたが、今年は猛威を振るっており、昨年と今年の同じ期間(1月30日〜2月5日)で比較すると、2022年の0名から2023年では4033名と感染者が急増しています!
『インフルエンザ流行状況』
ウイルス感染症として有名なインフルエンザですが、改めてインフルエンザとは何なのか、どのような予防方法があるのか一緒におさらいしていきましょう。


「インフルエンザの概要」

インフルエンザとは、インフルエンザウイルスにより引き起こされる急性ウイルス性疾患です。例年、11月頃から徐々に患者が増え始め、1月頃に流行がピークに達し、4月過ぎに収束する傾向があります。
インフルエンザウイルスにはA型、B型、C型の3つの型があります。このうち、冬に流行する「季節性インフルエンザ」を引き起こす型は、A型とB型です。
インフルエンザウイルスにはさまざまな種類があるため、一度かかっても同じ年でも、違うインフルエンザウイルスに感染することがあります。インフルエンザには、季節性インフルエンザ以外にも新型インフルエンザなど、世界的な大流行を引き起こしうるものが存在します。

インフルエンザの潜伏期間は1〜2日と非常に短く、発症する1日前から感染力を持っています。そのため、家族の誰かが発症した時点で既に家族中に感染していることもあります。

インフルエンザの典型的な症状としては、急激な発熱や悪寒戦慄、のどの痛みなど、急激に出現する上気道症状や筋肉痛、関節痛があります。38度以上の高熱が3、4日持続した後、解熱していくという経過を辿ることが一般的です。熱が高くならない場合や長引く場合もあり、経過には個人差があります。

当院では鼻腔からの抗原迅速診断キットにて検査可能であり、抗原検査は5分〜10分ほどで結果が出ます。しかし、発熱から12時間以上経過していない場合、ウイルス量が十分でなく正確な検査結果がでない可能性もありますのでご了承下さい。


「治療方法」

インフルエンザの治療薬は早期の段階で使用すると高い効果が期待でき、通常より発熱の期間を1日短くする効果が期待できます。発症後48時間以内に開始することがよいとされています。
しかし、インフルエンザは基本的には自然に治癒をする病気のため、必ずしも抗インフルエンザ薬が必要になる病気ではありません。
以前、抗インフルエンザ薬の使用後に、異常行動のリスクを高めるのではないかという議論がありました。ですが、現在では抗インフルエンザ薬と異常行動に関する因果関係に対し、明確な結論を出すことは困難であると判断されています。タミフルに関しては、2018年秋からは制限は解除され、生後2週以降からの服用は許可されています。

お子さんや家族の希望に合わせて薬の形態を検討させていただきます。

「療養中の注意点」

発熱から2日間は熱による異常行動が見られる場合があるため、お子さんがなるべく一人にならないように、目の届く範囲で見守ってあげましょう。

また、重症化すると肺炎や脳症を発症するリスクがあります。
脳症を発症すると、けいれん(手足が突っ張る、手押しを伸ばしたり曲げたりしてガクガク震わせている、唇の色が悪いなど)、意識障害(呼びかけるとかろうじて眼を開けるなど)、異常行動(急に怒ったり泣いたりする、アニメのキャラクターが見えるなどの幻視・幻覚的訴えをするなど)がみられ、
さらに、重症化すると血管がつまり多臓器不全に至ることや呼吸抑制をきたすこともあります。
また、乳児や喘息があるお子さんはインフルエンザに感染することで肺炎が重症化する経過をたどることがあるため、早期の受診をおすすめします。


「予防方法」

手洗い、うがい、マスクの着用などを心がけましょう。また、重症化を防ぐためにワクチン接種が有効です。


「来年のワクチンについて」

当院でもインフルエンザワクチンの接種を実施しています。
接種後から抗体ができるまで2〜3週間要するため、11月下旬〜12月中旬までに接種を終了しておくことをオススメしています。
日本小児科学会では、13歳以上であるとワクチン接種は1回のみですが、6ヶ月〜13歳未満については2回接種するよう推奨されています。

来年度のインフルエンザワクチン接種開始時期についての詳細は、随時インスタグラムにて配信予定です。

アクアキッズクリニックInstagramはこちら

また、当院ではワクチン接種を頑張ったお子さんにはガチャガチャを回していただくサービスを実施しています。来院していただくときに、お子さんのモチベーションにしていただけたら幸いです。
その他、ワクチン接種についてのご不明点やご相談がある方はお気軽にスタッフへお声掛けください。


「通園、通学開始時期について」

発症した日を0日目として、発症してから5日経過していること、かつ熱が下がって2日(就学前であれば3日)経過している2つの条件を満たせば、学校保健安全法により通園、通学が許可されています。
→例:日曜日に発熱した場合
月曜日〜金曜日の5日間休み、かつ水曜日(就学前は火曜日)に熱が下がっている場合土曜日に登校可能。


「登園、通学許可証について」

今年度より、インフルエンザについての登園許可書は不要となっております。
厚生労働省:『登園許可書について』
登園許可書の提出を求められる場合は、ご相談ください。

当院では1枚500円で発行しています。
通園、通学に必要な場合は、
「解熱してから2日後(就学前の場合は3日後)」かつ「登園・登校する前日」に医師の診察後、発行しております。
ご希望の方は、お気軽にお声掛けください。

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