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おたふくかぜ予防接種の助成について

[2022.10.11]

こんにちは、アクアキッズクリニックです。

今回はおたふくかぜについてのお話です。

 

江戸川区では、2022年10月(当院のオープンと同時期)から、
おたふくかぜの予防接種の助成が始まりました。

江戸川区より助成金が1回あたり3,000円出ることになり、当院では助成なしの場合、6,000円でした。

今回の助成開始で江戸川区民のこどもたちは、当院で接種すると、1回3,000円でおたふくかぜの予防接種を受けることができるようになります!

当院では毎日(土日祝も含め)、予防接種を行っています。

アクアキッズクリニックの予防接種の予約はLINEからになります。
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ここからはおたふくかぜの疾患について触れていきたいと思います。

おたふくかぜとは?

片側もしくは両方の唾液腺が腫れることを特徴とするウイルス感染症(ムンプスウイルスによる) です。

正式には『流行性耳下腺炎』といいます。

通常は1~2 週間で良くなります。

潜伏期間も非常に長く、おたふくかぜの人と接触して、2-3週間(平均18日)後に発症します。

 

おたふくかぜの合併症はいろいろある!

合併症としては、(無菌性)髄膜炎が最多で、そのほかに睾丸炎、卵巣炎、難聴、膵炎などを起こす可能性のある感染症でもあります。

無菌性髄膜炎

無菌性髄膜炎に関しては、軽症がほとんどとされていますが、おたふくかぜの症状の明らかな例の約10%に出現すると推定されています。

文献では、おたふくかぜの患者さんの62%に髄液細胞数増多がみられ、そのうち28%に中枢神経症状を伴ったとされているものもあります。

症状としては、発熱・頭痛・嘔吐です。

嘔吐がひどく脱水症状がみられる場合は、輸液療法(点滴)が必要になります。

多くの場合、入院治療が必要ですが、通常は予後良好で、安静にしていれば、合併症や後遺症もなく1~2週間程度で回復します。

睾丸炎、卵巣炎

思春期におたふくかぜに感染すると、男性で20-30%, 女性では7%に卵巣炎を合併するとされています。

将来の不妊にもつながってしまう可能性があります。

難聴(感音性難聴)

おたふくかぜの合併症で怖いものの一つに難聴があります。

頻度は20,000人に1人と低いですが、難聴になると永続的な(治ることのない)障害となります。

 

おたふくかぜの治療は?

流行性耳下腺炎およびその合併症の治療は基本的に対症療法で、発熱などに対しては解熱鎮痛剤の投与を行います。

無菌性髄膜炎合併例に対しては安静に努め、脱水などがみられる症例では点滴を行ったりする場合があります。

 

おたふくかぜの予防接種ってどれくらい意味があるの?

効果的に予防するにはワクチンが唯一の方法です。

有効性については、接種者での罹患は1 ~3%程度とされています。

接種後の抗体価を測定した報告では、90%前後の方が有効なレベルの抗体を獲得するとされてい ます。

ワクチンの効果は非常に高く、合併症を抑えることに繋がります。

 

おたふくかぜワクチンの副反応は?

ワクチンの副反応としては、接種後2週間前後に軽度の耳下腺腫脹と微熱がみられることが数%あります。

重要なものとして無菌性髄膜炎がありますが、約 1,000~2,000人に一人の頻度とされています。

患者と接触した場合の予防策として緊急にワクチン接種を行うのは、あまり有効ではないとされています。

患者との接触当日に緊急ワクチン接種を行っても、症状の軽快は認 められても発症を予防することは困難であると言われていて、治療方法がないおたふくかぜに関しては、集団生活に入る前にワクチンで予防して おくことが、1番の有効な感染予防法です。

 

いつ打つのが良いの?

おたふくかぜワクチンは2回打つことが推奨されています。

一般的には下記が推奨されています。

1回目

1歳のおこさまは、1歳の定期接種(MRワクチン、水痘ワクチン、Hib, 肺炎球菌)と一緒に接種

2回目

小学校に入学する前の年の定期接種(MRワクチン)と一緒に接種

 

今回の江戸川区の助成ではどのように接種するのが良いか?

1歳未満のこどもたち

1歳の定期接種と一緒におたふくかぜの予診票も送られてきますので、1歳になったら1回目の接種をおすすめします。

1歳以上のこどもたち

1度も打っていない方は、1回目と書いてある接種券を持って、医療機関で接種を行うことをおすすめします。

小学校に入学する前の年のおこさまは、1か月以上の間隔を空けて2回目を接種しましょう!

1度打っている方は、小学校に入学する前の年に2回目の接種券が送られてくるので、そちらを持って医療機関で接種しましょう。

 

まとめ

おたふくかぜはワクチンで防ぐことのできる感染症です。

当院では予防接種 / 乳幼児健診の外来でワクチンを打つことができます。

土日祝日も実施しているので、保育園や幼稚園を休まずに接種できます。

おこさまの健康を守るために、接種をご検討ください。

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