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子どもが頭をぶつけた!その時どうする?病院を受診する目安と自宅でのケアについて解説!

[2025.02.22]

こんにちは!
アクアキッズクリニックです!

子どもはよく頭をぶつけます。
赤ちゃんの頃は寝返りでどこかから落ちたり、つかまり立ちするようになるとバランスを崩して床に頭をぶつけたり、走り回れるようになると転んだり、、、。
親御さんはそのたびに「頭ぶつけて大丈夫かな?」と考えると思います。

今回は頭をぶつけたときに受診したほうが良いのか?
注意してみてほしい項目についてお話しようと思います。

まずはぶつけた時の状況を確認!

子どもが頭をぶつけた場合は慎重に経過を見る必要があります。
乳幼児期は症状(痛みの訴え)や状況をうまく伝えることができないため、まずはぶつけた時の状況、状態を確認しましょう。

  • どこからどこに落ちたのか。
    どのくらいの高さから、どこに落ちたか)
  • すぐに泣いたか
  • 視線はあうか
  • 意識はあるか
  • あやすと泣き止むか
  • 大きなたんこぶができているか
  • ぶつけた部分が凹んでいないか
  • 手足は左右差なく、よく動くか

上記以外に

手足の痙攣や会話がうまくできなかったり、呼吸が苦しそうなどの症状がみられたらすぐに救急車を呼んで下さい。

 

軽症でも受診するべき?

受診するべきかの判断は難しいですよね?ですのでいつもと違った様子があったり、不安な場合は受診して大丈夫です。

また当院にはCTの機械を設置していないため画像検査はできません。CT検査が必要であると医師が判断した場合は画像検査が行える医療機関に紹介します。

ただし、CT検査は被爆のリスクがありますので、ガイドラインに基づきCT検査が必要かどうか慎重に判断致します。

 

再度、受診を検討する場合

受診後も不安な場合や、いつもと様子が違うと感じたら再度受診してすることをお勧めします。症状が強い場合や、受診できないような体の状態であれば救急車を呼んで下さい。

  • 頭痛
  • 気持ち悪い
  • 複数回の嘔吐
  • ぼっーとしていたり、寝ていることが多い
  • 手足が動かない

 

頭をぶつけた後の過ごし方

頭をぶつけた後は、激しい運動は控えて自宅で過ごしましょう。

また遠くの外出は避けて、症状が出たときにすぐ受診できるよう準備しておくと、いざという時すぐ行動できます。

☆セカンドインパクト症候群

短期間に頭部打撲(頭をぶつける)を繰り返すと、命にかかわる脳のむくみが生じる事があります。
頭をぶつけることを繰り返して良いことはあるはずもありませんが、万が一再度頭をぶつけてしまったら受診時にお知らせ下さい。

 

頭をぶつけて起こる事

たんこぶ

頭皮の表面には血管がたくさん集まっています。
そのため大きな刺激を受けると、皮膚の中にある組織が傷つくことで「コブ」という皮膚の下の血腫(血のたまり)ができます。

腫れている部分が骨折して陥没しているところをカバーしてしまい、骨折の有無がわからないことがあります。
また、症状をみて画像検査を行うことが必要になる場合もあります。

脳の腫れ

子どもは大人に比べて、頭に刺激を受けた後に脳が腫れやすいとされています。
症状の観察が大切になってきます。

頭蓋内の血腫

頭蓋内血腫(血の塊)ができる状態です。
硬膜外血腫や硬膜下血腫、脳内血腫などがあります。

遅延性頭蓋内出血、慢性硬膜下血腫

頭をぶつけた直後はなんともないですが、徐々にじわじわと出血したり血腫ができていきます。
2〜3週間はリスクがあるため注意して観察して下さい。

 

子どもが頭を打ちやすい原因

子どもたちは頭を打ちやすい原因がたくさんあります。
我が子が頭をぶつけてしまってもあまり気負いせず、神経質にならずに子どもと接してあげて下さい。

  • 頭が大きく、重心が上の方にあるため転びやすい。
  • 身長が低いため目線が低くなるので、大人より視野が狭くなる
  • 興味があるものに集中してしまい、全体を見たり瞬時に状況を判断することが難しい
  • 危ないことに対しての判断や予測が難しい
  • 位置間隔をつかむ力がまだ育っていない
  • 腕力が弱く、危険から回避する動きが遅れてしまう

 

頻度が多い子どもが頭をぶつける事故

ベッドやソファーからの転落

子どもは成長がはやく、昨日できなかったことがある日突然できるようになったりします。
「少し目を離したすきに・・・」で多いのが、ベッドやソファーからの転落です。

◯おむつ交換のときに、大人用のベッドやソファーにねかして、おむつのゴミを処理しようと少し目を離したすきに転落。
◯寝返りできないから大人用ベッドやソファーで寝かしていて親御さんは家事をしているときに「ゴトン!」という音と子どもの泣き声に気づき、見に行くと床に落ちていた。

片時も目を離さず子どもをみるのはほぼ不可能です。ですので「少し目を離したすきに」があるということを知っておくことで、環境を整えて事故を少しでも減らすことができるのです。

ベビーカーからの転落

ベビーカーは子どもを連れて移動するのにとても便利ですが、正しく使わないと転落のリスクがあります。

◯ベビーカーをシートベルトをせずに使用して、坂道や段差などに引っかかり子どもが滑り落ちるように転落
◯ベビーカーの後ろに重い荷物を引っ掛けていて、重さでベビーカーが後ろにたおれてしまい、その衝撃で子どもが転落。

ベビーカーは外出先で使うことがほとんどで、転落先がコンクリートや、硬い床なことが多いため頭をぶつけてしまうと大怪我に繋がりますので、シートベルトはしっかりつけて正しい使い方をお願いします。

抱っこ紐からの転落

抱っこ紐は子どもを連れて外出したり、泣いている子どもをあやすのに便利なアイテムですが、少しの不注意が転落事故を起こしてしまうこともあります。

◯抱っこ紐を使っているときに、床にある物を取ろうと前かがみになった瞬間子どもが頭から転落
◯抱っこからおんぶに変えるときに1人でおこない子どもを落としてしまった。
◯留め具が正しく装着されておらず子どもが転落

抱っこ紐はいろいろな種類があり、それぞれ使用方法が異なったり注意事項があります。
使用する際は取扱説明書をよく読み、正しく使うことで事故を防ぐことができます。

 

まとめ

今回は子どもが頭をぶつけた時のお話をしました。
子どもの成長発達ごとに環境を整えてあげることが頭をぶつけるリスクを減らしていきます。
しかし100%安全の確保は難しいです。環境を整えても子どもは予想外の動きをして頭をぶつけてしまうこともあります。
我が子が頭をぶつけてしまっても自分を責めずに、しっかりと子どもの様子を観察してあげて下さい。

何か不安や、気になることがありましたら気軽にご相談してくださいね。

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