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🌲🌲🌲スギ花粉症は治せる!🌲🌲🌲

[2023.03.14]

3月に入り花粉症もピークとなる季節になりましたね。

今年の花粉飛散開始は例年並みの見込みと言われていますが、飛散量は前年夏〜冬にかけての天候が花芽の成長に好条件だったことや、昨年の飛散量が全体的に少なかったこともあり、去年と比べて2倍以上の飛散が予想されている地域も多いと言われています。快適な生活を送るためにも万全な花粉対策が必要だと思います。

スギ花粉症🌲とは

スギ花粉が原因となってくしゃみや鼻詰まり、目のかゆみなどのアレルギー症状を起こす病気で、日本人の約3人に1人はスギ花粉症であると言われています。また、スギ花粉症は自然に治ることが少なく、近年では発症年齢が低年齢化していると言われています。
スギ花粉症の症状として、目や鼻の症状だけにとどまらず、体がだるい、熱っぽい、イライラする、喉や顔、首がかゆい、集中力が低下するといった全身症状を伴うこともあります。
出生後〜3歳になるまでは免疫も弱く頻繁に風邪を引く時期です。年齢が上がるにつれ風邪を引く回数は少なくなりますが、この時にずるずる鼻水が長く続くな、目が痒いなと感じたら、もしかしたら花粉症かもしれません。
アクアキッズクリニックでは小児の採血も実施できます。
また、スギアレルギー、ダニアレルギーに関してはこれからお話する舌下免疫療法を行うことが出来ます。

「スギ花粉症は治せます」

スギ花粉症の治療として主に「薬物療法」「舌下免疫療法(アレルゲン免疫療法)」があります。

薬物療法

症状を起こす物質(ヒスタミンなど)の働きや鼻の中の炎症を抑えて自覚症状を和らげます。

舌下免疫療法(シダキュアなどのアレルゲン免疫療法)

体をアレルゲンに慣らし、根本的な体質改善をすることができます。
シダキュアとはスギ花粉を原料とするエキスから作られたアレルゲン免疫療法薬です。少量から毎日服用することによって体を慣らし、スギ花粉によるアレルギー症状を和らげることができます。

「舌下免疫療法を始める時期」

スギ花粉が飛んでいる時期(1月〜5月ごろ)には新たに舌下免疫療法を始めることはできません。
スギ花粉のアレルゲンはスギ花粉であり、スギ花粉が飛んでいる時期はアレルゲンに対する身体の反応性が過敏になっています。
そのためスギ花粉が飛んでいない時期(6月頃〜)に治療を開始します。
体を少しずつアレルゲン(スギ花粉)に慣らすことから、3年以上の長期的な内服管理をしていく必要があります。
そのため、定期的な受診が重要です。製薬会社によると、内服終了後も8~15年の効果が得られるとされています。
シダキュアを始められる年齢に制限はないとされていますが、
添付文書には
「低出生体重児、新生児、乳児又は5歳未満の幼児に対する安全性は確立していない。(使用経験がない)
小児等に対しては、本剤を適切に舌下投与できると判断された場合にのみ投与すること、また、保護者等に対しても本剤の適切な投与方法を指導すること」
と記載されています。

  • お菓子(ラムネ)などで舌下投与の練習をして、内服することが可能である。
  • 採血検査でアレルギーが認められ、自覚症状がある場合。

上の2つに当てはまる場合は、医師相談のもと5歳以下でも治療を始めることが出来ます。

シダキュアは、1週目に服用する2,000JAU錠と2週目以降に服用する5,000JAU錠の 2種類があります。
舌の下において内服するお薬です。なお、シダキュアを初めて服用するときは、医療機関で服用します。2回目以降は毎日自宅で服用します。

「クリニックでの治療の流れ」

①問診を行い医師と相談をした上で採血を行い、スギ花粉症であることを確認します。採血結果は1週間ほどで出ます。

↓約1週間後

②シダキュアを初めて内服する際は、必ずクリニックで行います。
内服してから30分間は院内でアレルギー症状などがないか確認させていただきます。
次の日から同じ容量のシダキュアを自宅で内服していただき、1週間後に再度受診していただきます。

↓1週間後

③1週間後再度受診していただき、体調面での変化などがないか確認します。
2週間後からは容量を増やして内服していただきます。

↓1ヶ月後

④1ヶ月後再度受診していただき、体調面での変化などがないか確認します。

↓それ以降

それ以降は1ヶ月分のお薬を毎月処方させていただきます。
対面診療もできますが、お薬のみの処方は医師との相談の上オンライン診療(2ヶ月に一回)で行うことも可能です。

「まとめ」

正しくシダキュアによる治療が行われると、治療を開始してから初めてのスギ花粉飛散シーズンから効果が期待されます。
また、年単位で正しく治療が継続されると、アレルギー症状が弱まったり、治療終了後も長期にわたり症状をおさえる等最大の効果が得られると考えられています。
症状が完全におさえられない場合でも、症状を和らげ、アレルギー治療薬の使用量を減らすことが期待できます。
当院では対面診療の他にオンライン診療も行っているため、通院もしやすく長期的な管理も可能です。

もし、ご質問等ありましたら、診療にいらした際に、お気軽にスタッフまでお問い合わせください。

 

これからもよろしくお願いします。


 

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