男性HPVワクチンに任意予防接種費用一部助成のお知らせ
こんにちは、アクアキッズクリニックです。
今回は江戸川区で開始する男性のHPVワクチン(ヒトパピローマウイルスワクチン)の助成制度についてお話ししていきます。
これまで男性のHPVワクチンは、定期接種化されておらず、ほとんどの方が接種の機会を逃してきました。
世界では、59か国で男性も公的接種の対象になっており、日本でも今年から自治体が助成事業を開始しています。
この機会に是非、男性のHPVワクチンについて知っていただけたらと思います。
【HPVワクチンの助成制度について】
◆対象
江戸川区在住で小学校6年生から高校1年生に相当する年齢の男性
※被接種者が江戸川区外の住所の場合は助成対象外
◆接種ワクチン
ガーダシル(4価)のみ
◆実施期間
令和6年9月1日〜令和7年3月31日
◆助成金額
1回あたり17666円(税込み) 助成は残りの接種回数に応じ、最大3回まで
◆自己負担
無料
◆接種までの流れ
- 希望者が区へ申請を行い、区が予診票を発送する
- 接種希望者は区内指定医療機関へ接種予約をする
- 予診票に必要事項を記入のうえ、区内指定医療機関で接種
【HPVワクチンについて】
①効果について
男性がワクチンを接種することで、陰茎がん、中咽頭がん、肛門がん、尖圭コンジローマなどの原因と考えられているHPVへの感染予防が期待できます。加えて、男性がワクチン接種による感染予防をすることで、性交渉によるHPV感染から女性を守り、子宮頸がんの予防にもつながります。
②ワクチンの種類について
HPVワクチンには複数種類がありますが、男性のHPVワクチンについてはガーダシル(4価ワクチン)が適応となります。ガーダシルは、70%の子宮頸がん・肛門がん (16、18型) 、尖圭コンジローマ(6、11型) などのヒトパピローマウイルス感染症を予防すると言われています。
③接種方法
ガーダシル0.5mlを筋肉注射で接種。
④接種間隔
初回接種と2回目の接種は、2ヵ月の間隔をあけて接種します。
3回目の接種は、1回目の接種から6ヵ月の間隔をおいて接種します。
1年以内に接種を終えることが望ましいとされています。
2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の2ヵ月後と6ヵ月後にできない場合、
2回目は1回目から1ヵ月以上、3回目は2回目から3か月以上あけます。
※HPVワクチンは副反応の確認のため、接種後30分間の院内待機時間があります。
④副反応について
ワクチン接種後、副反応が起こる可能性がありますが、それはHPVワクチンに限ったことではなく、どのような薬剤でも同様に起こる可能性があります。主な副反応としては、注射した部位の痛みや赤み、腫れがあります。
また、注射した際の緊張や不安、痛みから迷走神経反射を起こして、一時的に気を失うこともありますが、重篤な副反応は非常に稀です。
HPVワクチンは、お子さんご自身や将来お子さんパートナーとなる女性の健康を守るために有効なワクチンです。
是非、接種をご検討ください。