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男性HPVワクチンに任意予防接種費用一部助成のお知らせ

[2024.08.15]

こんにちは、アクアキッズクリニックです。

今回は江戸川区で開始する男性のHPVワクチン(ヒトパピローマウイルスワクチン)の助成制度についてお話ししていきます。

これまで男性のHPVワクチンは、定期接種化されておらず、ほとんどの方が接種の機会を逃してきました。

世界では、59か国で男性も公的接種の対象になっており、日本でも今年から自治体が助成事業を開始しています。

この機会に是非、男性のHPVワクチンについて知っていただけたらと思います。

 

【HPVワクチンの助成制度について】

◆対象

江戸川区在住で小学校6年生から高校1年生に相当する年齢の男性
※被接種者が江戸川区外の住所の場合は助成対象外

◆接種ワクチン

ガーダシル(4価)のみ

◆実施期間

令和6年9月1日〜令和7年3月31日

◆助成金額

1回あたり17666円(税込み) 助成は残りの接種回数に応じ、最大3回まで

◆自己負担

無料

◆接種までの流れ
  1. 希望者が区へ申請を行い、区が予診票を発送する
  2. 接種希望者は区内指定医療機関へ接種予約をする
  3. 予診票に必要事項を記入のうえ、区内指定医療機関で接種

【HPVワクチンについて】

①効果について

男性がワクチンを接種することで、陰茎がん、中咽頭がん、肛門がん、尖圭コンジローマなどの原因と考えられているHPVへの感染予防が期待できます。加えて、男性がワクチン接種による感染予防をすることで、性交渉によるHPV感染から女性を守り、子宮頸がんの予防にもつながります。 

②ワクチンの種類について

HPVワクチンには複数種類がありますが、男性のHPVワクチンについてはガーダシル(4価ワクチン)が適応となります。ガーダシルは、70%の子宮頸がん・肛門がん (16、18型) 、尖圭コンジローマ(6、11型) などのヒトパピローマウイルス感染症を予防すると言われています。

③接種方法

ガーダシル0.5mlを筋肉注射で接種。

④接種間隔

初回接種と2回目の接種は、2ヵ月の間隔をあけて接種します。

3回目の接種は、1回目の接種から6ヵ月の間隔をおいて接種します。

1年以内に接種を終えることが望ましいとされています。

2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の2ヵ月後と6ヵ月後にできない場合、

2回目は1回目から1ヵ月以上、3回目は2回目から3か月以上あけます。

※HPVワクチンは副反応の確認のため、接種後30分間の院内待機時間があります。

④副反応について

ワクチン接種後、副反応が起こる可能性がありますが、それはHPVワクチンに限ったことではなく、どのような薬剤でも同様に起こる可能性があります。主な副反応としては、注射した部位の痛みや赤み、腫れがあります。

また、注射した際の緊張や不安、痛みから迷走神経反射を起こして、一時的に気を失うこともありますが、重篤な副反応は非常に稀です。

 

HPVワクチンは、お子さんご自身や将来お子さんパートナーとなる女性の健康を守るために有効なワクチンです。

是非、接種をご検討ください。

 

引用)MSD株式会社|被接種者向け小冊子 (対象:男性/女性) 「ガーダシル®を接種された方 (保護者の方)へ」

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