【2025年最新版】スギ花粉は治せる!!舌下免疫療法について!
皆様、こんにちは。アクアキッズクリニックです。
今年も花粉の季節がやってきました。
2025年の花粉飛散予測では、地域によっては例年以上の飛散量が予想されており、特に小さなお子様を持つご家庭では、早めの対策が重要となります。
近年、小児の花粉症患者は増加傾向にあり、その症状も多様化しています。
当クリニックでは、お子様の花粉症に関する正しい知識と、最新の治療法を提供し、快適な生活を送るためのサポートをしたいと考えています。
スギ花粉症とは?
スギ花粉症は、スギの花粉が原因で起こるアレルギー疾患です。
主な症状は、くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみなどですが、小児の場合、体がだるい、熱っぽい、イライラする、喉や顔、首がかゆい、集中力が低下する
といった全身症状を伴うことも少なくありません。
特に、お子様は免疫機能が未発達なため、風邪と花粉症の区別がつきにくいことがあります。
鼻水が長引く、目のかゆみを訴えるといった症状が見られたら、早めに医療機関を受診しましょう。
当クリニックでは、小児の採血によるアレルギー検査を実施しており、スギやダニのアレルギーに関しては、舌下免疫療法も可能です。
スギ花粉症の治療法
スギ花粉症の治療法は、大きく分けて「薬物療法」と「舌下免疫療法(アレルゲン免疫療法)」の2つがあります。
薬物療法
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- 抗ヒスタミン薬などを用い、症状を緩和します。
- 点鼻薬や点眼薬も効果的です。
- 近年では眠気の少ない薬や、点鼻薬なども出ており、お子様の年齢や症状によって処方いたします。
舌下免疫療法(シダキュア)
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- アレルゲンであるスギ花粉のエキスを少量ずつ投与し、体を慣らすことで根本的な体質改善を目指します。
舌下免疫療法(シダキュア)について
シダキュアは、スギ花粉を原料とするアレルゲン免疫療法薬です。毎日服用することで、スギ花粉によるアレルギー症状を和らげることができます。
開始時期
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- スギ花粉が飛散していない時期(6月頃~12月頃)に開始します。これは、花粉が飛散している時期に開始すると、症状が悪化する可能性があるためです。
治療期間
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- 3年以上の継続が必要です。長期間続けることで、効果が期待できます。
- 治療終了後も、長期間の効果が期待できます(8~15年)。個人差はありますが、多くの方が治療後も症状の軽減を実感しています。
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小児への適応
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- 5歳以上が推奨されますが、医師の判断により5歳未満でも可能です。
- ラムネなどで舌下投与の練習をし、適切に服用できることが条件となります。
- 採血検査でスギ花粉症と診断され、自覚症状があることが必要です。
- 小児に使用する場合は保護者の協力が非常に重要です。毎日、継続して薬を飲めるように見守ってあげてください。
クリニックでの治療の流れ
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- 問診、採血検査:まず、医師が症状や既往歴などを詳しくお伺いし、必要に応じて採血検査を行います。
- 初回は院内でシダキュアを服用し、30分間の経過観察:初めての服用は、アナフィラキシーなどの重篤な副作用が起こらないかを確認するために、必ず医療機関で行います。
- 翌日から自宅で毎日服用:2回目以降は、自宅で毎日服用します。服用方法は医師や薬剤師から詳しく説明があります。
- 1週間後(初回後)、1ヶ月後に受診:治療開始後は、定期的に受診していただき、症状の経過や副作用の有無などを確認します。
- 以降は1ヶ月ごとに受診し、薬を処方:症状が安定すれば、1ヶ月ごとの受診になります。
- オンライン診療も可能(医師と相談の上、2ヶ月に1回):遠方にお住まいの方や、通院が難しい方は、オンライン診療も可能です。
舌下免疫療法の注意点
- 舌下免疫療法は、全ての方に効果があるわけではありません。
- 治療中に副作用が現れることがあります。主な副作用は、口の中の腫れや痒みなどです。
- 重篤な副作用であるアナフィラキシーショックが起こる可能性は低いですが、万が一起こった場合は、速やかに医療機関を受診してください。
- 毎日継続して薬を飲むことが重要です。飲み忘れがないように、工夫しましょう。
- 治療期間中は、医師の指示に従い、定期的に受診してください。
まとめ
スギ花粉症は、早期の対策と適切な治療で症状をコントロールできます。
特に、舌下免疫療法は根本的な体質改善が期待できるため、小児の花粉症治療において注目されています。
アクアキッズクリニックでは、お子様の年齢や症状に合わせた最適な治療法を提案し、長期的なサポートを行います。
ご不明な点やご心配なことがあれば、お気軽にご相談ください。
これからもアクアキッズクリニックをよろしくお願いいたします。